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「コウノドリ」を読んでふと思ったことを書いてみる [ぼやき]

コウノドリってドラマが話題になったりならなかったりしてるみたいですね。

 

産婦人科医が主人公で、いろいろな難産なんかに立ち向かっていく物語。

 

俺はドラマは見てないんですが、漫画原作の方を少し読んだ時にふと思ったことがありますので、ちょっと書いてみます。いつものニュースの感想記事ではないんですが。まぁ、軽めに短めにまとめてみようかと。

 

 

俺が読んだのは、切迫流産の話。原作ではほぼ最初のエピソードですね。

 

 

ある30代の夫婦に子どもができて、でも流産の危機に陥り、帝王切開でまだ未熟児の赤ちゃんを取り出して、赤ちゃんはものすごく小さいんだけど集中治療室の中で必死に生きてて、夫婦も赤ちゃんと一緒に頑張っていく・・・という物語。

 

 

この話自体はいい話だと思います。出産自体が奇跡みたいなもんだし、その中でさらに、ほっといたら死んでしまっていたであろう赤ちゃんが、集中治療室の中で予断を許さない状態とは言え生きている、という奇跡。別に俺ごときが文句つける余地なんか一個もない。

 

 

ただ、一個忘れちゃいけないよな、と思ったのが、この奇跡は現代医療に支えられた奇跡である、ということ。

 

 

仮にですけどこの夫婦が、帝王切開もできない、集中治療室もない時代に生まれていて、まったく同じ状況で妊娠したとすれば、恐らく当たり前に流産して、赤ちゃんは死んでいたでしょう。ヘタすれば母親も亡くなっていたかもしれない。当たり前に。

 

この奇跡は現代医療が無い中ではどうしたって成立しない奇跡である、と思うんですよね。

 

だからこの夫婦が間違ってる、なんて言いたいんじゃないですよ。

 

各夫婦にいろんな事情があるのは分かりますし、若いうちに結婚してたとしてもどうしても子どもができなくて30代になるまで妊娠しなかった、という場合もあるでしょう。

 

 

じゃ、何が言いたいかというと、出産について、帝王切開も集中治療室もない時代の人と、現代医療がある中にいる我々と、価値観が合うワケねーやな、ということなんですよ。

 

 

現実問題として、年齢が上がれば出産のリスクは上がる。この物語の夫婦は30代・・・しかも後半・・・で妊娠、だったみたいですが、そうなれば当然流産であったりとかのリスクは上がるわけです。

 

現代医療が無い時代はそのリスクを回避する手段がないわけだから、30代後半の妊娠なんてただただ高リスクで、赤ちゃんと母親が命の危機に陥ったとしても、それを助ける術がない。

 

そんな状況なら、そりゃ女は早く結婚して子どもをつくれって話になるのは当然だわな、と思うんだよな。

 

 

何べんも言いますが、物語の夫婦が間違ってるなんて思わないし、だから現代でも女は早く子ども作れ、なんて言いたいんじゃないですよ。

 

 

現代と昔じゃ状況が違う、状況的に早く子どもを持ちたくても持てない夫婦がいるのは百も承知。

 

ただ、最近の・・・早く子ども持てって言われて腹立ったとか、そーゆー話を考えると・・・

 

出産って、命の話だからね?っていう前提が抜け落ちてるような気がするなぁ、と。

 

で、今はもちろん芸能人が40歳で初めて子ども産んだとかそういうこともありますから、現代では別に出産が遅れてもなんとかなるケースはありますけども、

 

でもそれって現代医療があることを前提にしての話なので、そりゃ、早く子ども持てっていう昔の人と話が合わないわな、と思うわけです。

 

ただ、女性の人生の、キャリアアップがどうとか、早く結婚するだけが人生じゃないとか、その辺の話から、出産は命の問題である、ということがもし抜け落ちているのであれば、それはちょっとまずいんじゃねぇかな、と。

 

女性の権利がどうとかキャリアがどうとかこうとかで、早く子どもを産めなんてのは女性を軽んじてる、みたいな話、それは現代医療を前提とした考え方であって、ちょっと命の話が軽くねーかな、なんてことを思ったりするわけです。

 

で、あれば、若いうちに元気な子どもを産んで、立派に育ててる人の方が立派だな、なんて思ったりして。

 

そんなことを、コウノドリを読みながら、彼女も嫁もいない底辺アラサー男が考えたりしてるわけです。

 

はーぁ、寝よ。



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