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佃製作所がブラックではない、というのは、働き方の描き方を変えずに描けると思うんですよね [ニュース読んでみて]

2019年1月8日のITmediaオンライン、「『佃製作所はやっぱりブラック企業』と感じてしまう、3つの理由」という記事です。

内容を無理にまとめるとこんな感じ。

・ドラマ「下町ロケット」は、ロケット技術者から町工場の社長となった主人公・佃航平と、彼が率いる「佃製作所」の社員たちが高い技術力を武器に、さまざまな困難に立ち向かって夢をつかむというストーリー
・このドラマの内容と高視聴率を客観的に眺めてみると、ぶっちゃけ、日本の未来に対する「不安」しか感じられない
・大きく3つの問題がある(1)佃社長による「やりがい搾取」(2)長時間労働を強いる職場の同調圧力(3)とにかく気合いで乗り切る精神至上主義
・中国やベトナムからやって来た労働者に、佃航平はいったいどんな精神論を振りかざすのか。そして、彼らは佃航平の「夢」に賛同して、日本人社員のように文句ひとつ言わず、長時間労働に従事してくれるのか。


はぁ、はぁ。


えーと、ちょっとブラック企業よりに見えるかも知れない記事を書きます。
前提として申し上げておきたいのですが、ブラック企業っつって長時間労働や同調圧力を使って、社員を過労死に追い込むようなレベルのブラック企業について、こんなもんを擁護する気はないです。その前提でお願い致します。


で。


あの、俺自身はですね、サラリーマンでございますが、長時間労働をするつもりは全くないです。

ただ、別に長時間労働しようと思えば、します。

まぁ、むちゃくちゃ言ってるとは思いますが(笑)

その、俺の中でブラック企業って、長時間労働云々もそうなんですけど、

「自分が注ぎ込んだリソースに対して、リターンが少ない、もしくはリターンがあると感じられない」会社だと思うんです。

何が言いたいかというと、まず、1日は24時間ですよね。
で、その24時間の内、食事とか睡眠とかその他いろいろ生活に必要なことで10時間取られるとしましょうか。そうすると残りは14時間ですわ。
その残りの14時間、つまり自分が使えるリソースをどう使うか、もっと言えば自分の将来とかのためにどこにどう投資していくかという話を考えた方がいいと思うんですよ。

例えばその14時間を1時間ずつチップにして、その14枚のチップをどこに賭ける、と考えるとね。

まぁ雇われの身である以上就業規則ってもんがありますから、9時~5時で仕事するとしたら8時間労働でしょ。

そうするとそこにチップ8枚とられますから、残りのチップは6枚で、その6枚をどこに賭けるか、という話があると思うんです。

で、ギャンブルをする時に賭ける場所を決める根拠は、当然勝てる可能性が高いかどうかとか、勝ったときのリターンが大きいかどうか、とかでしょ。

俺が今の会社で長時間労働をしないのはそれで。

つまり今の会社でたくさん残業をする=8枚以上チップを賭けたとしても、リターンが見込めない、俺のチップを賭ける先としてどうか、と思ってるからなんですよ。
何なら毎日毎日8枚チップを賭けることすらもったいないと思ってる。なので残り6枚のチップは極力他の所に賭けたいなぁと思ってるんですね。なんかいろいろ、勉強したりとかさ。

リターンはまぁ必ずしもお金とは限らないかもしれないけど、チップを賭ける枚数が同じならお金がたくさん稼げた方がいいし、やりがいだってあった方がいいでしょう。
人生正解なんてないんだし、可能な限り自分が割りがいいと思うところにチップを賭けたいし、失敗するにしたって納得いく形で賭けて失敗したいもんね。


んで、ね。


会社に対して、俺はチップ14枚全部賭ける!という選択をしたのなら、それはそれでいいと思うんですよ。

つまり、今勤めている会社に対して14枚のチップを全て賭けることで、大きなリターンを得られるに違いない!
例えば一生懸命働けば給料が右肩上がりで上がっていくとか、福利厚生がしっかりしてるから生活の心配はないとか、ドカンと退職金がもらえて退職後も面倒見てもらえるとか、
賭けたチップに対して相応のリターンがある、だから俺はこの会社に全て賭ける!と、言うのならそれはその人の選択じゃない?と。

俺が長時間労働してもいいと思うのは、チップ14枚賭ければ大きなリターンを得られる!と思えば長時間労働も辞さないですよ、ということ。
極端なこと言えば、お前の人生賭けるなら、会社が人生丸ごと面倒見てやるよ、というのならまぁ、長時間労働してもいいかな、とは思うんですよね。

それで言うと、ブラック企業というのはあの手この手・・・やりがい搾取とか同調圧力とか・・・を使って、強制的にチップ14枚全部賭けさせているのに、リターンがものすごく少ない会社のことであって、

社員が自分からチップを賭けたい!と、思わせて、かつ賭けたチップの分しっかりリターンがある会社については、たとえ長時間労働だとしてもブラック企業とは言わない気がする。

逆に言えば、定時上がりのできるブラック企業ってのもあり得そうな気がするけどね。でも定時上がりができるんならチップ6枚を他の副業とかに使うことができるんだから、まぁいいのか・・・


で。


この記事の筆者の言う、佃製作所をどう描くのか、ということなんですけど、
今の熱い技術者のドラマ、何時間も残業して社員一丸となって夢をかなえる、みたいな展開はそのままでいいと思うんです、俺的には。

それに対して、社員が報われてるシーンを追加する、というのはどうでしょうか?
ライバル会社をやっつけた!みたいなシーンだけでなく。

例えば新製品開発が成功して、社員全員に特別ボーナスが出るシーン、とか。
頑張った社員が認められて出世して、給料上がって付き合ってた彼女と結婚出来たシーン、とか。
定年を迎えた社員が退職金でお店を開いて成功するシーン、とか。
佃製作所で経験を積んだ社員が独立、新会社を設立するシーン、とか。

まぁ、特別ボーナス100万円でたぞ!とか具体的な数字出ちゃうと生々しいかもしれないけど(笑)
なんかいろいろドラマの描き方でできるんじゃないかなぁ、という気がします。

ただ搾取されてるわけじゃないぞ、大きなリターンがあるから、社員は納得してたくさんのチップを賭けているんだぞ、ということを描けば、ブラック企業ではない、といえるんじゃないかなぁ、と。


長時間労働かどうかだけでブラック企業かどうかを判断するのはちょっと違うんじゃないかという気がする。


ブラック企業とは、社員が注ぎ込んだリソースに対して極端にリターンが少ない会社のことであって、


社員自体が納得して自分のリソース、ここで言っているのは主に時間ですが、を、注ぎ込んでいるのなら、かつ、リソースに見合った、あるいはそれ以上のリターンが帰ってくるならそれでいいんじゃない?と、思う。


なので、下町ロケットも、社員に対して大きなリターンがあるシーンをたくさん描けば、ブラック企業とは言われなくなるんじゃないですかね。


と、思った、という話です。


まぁ、熱意と根性で開発をしていたエンジニアが、特別ボーナスで浮かれてるシーンとか流すと、それはそれで人気下がるような気もしますけどね、日本人のメンタリティ的に(笑)


はーぁ、寝よ。



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