痴漢をするのは、他人をモノとしてしか見ていないからじゃねーか、と思うんですけども [ニュース読んでみて]
2017年9月19日のyahoo個人、「『性犯罪者は“マジック”で自己正当化する』 加害者臨床から見た“男が痴漢になる理由”」という記事です。
内容を無理にまとめるとこんな感じ。
・痴漢は依存症であり、病気という側面を持つ。しかしそのことによって免罪になってしまうのではという声もある
・痴漢加害者には反省を促すよりもまず行動変容をさせることが重要
・痴漢加害者は無意識に男尊女卑的思考を持っており、女性を記号、あるいはモノのように見ている
・加害者はウソをつき、被害者はウソをつきたくはないがPTSDにより記憶が混乱することがある、ということを覚えておいてほしい。
ふむふむ。
とりあえず前提としまして、痴漢加害者を擁護しようという意図はこの記事には一切ない、ということだけお知らせしておきます。痴漢ダメ、絶対。
俺が思ったのは、女性、あるいは他者をモノのように見ている、ってことが痴漢に限らず今いろいろある問題の根本にあるんじゃないか、ってこと。
他者のことを、自分と同じように生きた人間であると考えられることが、結構いろんなことを解決するんじゃないかってことです。
えーとですね、元記事を読んでもらえれば分かりますが、痴漢加害者の非常に身勝手な痴漢の動機について書かれております。
一部引用しますと、
「今週は仕事を頑張ったんだから触ってもいい」
「冤罪もあるんだから自分は触ってもいい」・・・等々。
つまりたまたま電車なんかに一緒に乗り合わせた女性をストレス解消の道具としてみているということであり、
それは女性を一人の人間とは見ていない、ってことでもあると思うんですね。
で、今回の記事は痴漢の話なので女性を下に見ている、って話ですけど、
例えば電車の中で泣いている赤ちゃんに文句を言ったり、
幼稚園が近所にできるとうるさいからやめろって苦情が出るとかは、
赤ちゃんや子どもを騒音発生装置としてしか見ていないってことだし、
あるいは飲食店なんかで店員さんに怒鳴り散らしたりしているような客なんかも、
店員さんを人ではなく飲食店のシステムの一部としてみている、ってことでしょう。
その辺って結局、他者を人間として見られないことが原因ではないかと思うんですね。
変な話、他者を人間として見るったって限界はあると思います。
例えばアナタの家族、友人、恋人なんかの近しい人が、交通事故にあって亡くなったとしましょう。
当然悲しいでしょう、辛いでしょう。もしひき逃げなんかにあっているとしたら、そのひき逃げ犯を殺したいとまで思うかもしれません。
ただ、テレビで交通事故のニュースがあって、縁もゆかりもない人が亡くなった、という情報が入ってきたときに、近しい人が亡くなった時と同じ感情を持つ、というのは難しいでしょう。
そうは言っても、じゃぁ縁もゆかりもない人とは言え、うわぁ、かわいそう、家族は辛いだろうな、と感情が多少なりとも動くのか。
それともまるっきり感情が動かない、他人が死んだなんつーのはもう完全によその世界の出来事くらいに考えるのか。
多分、痴漢加害者とかの他人をモノとして見る人は後者なんでないかな、と想像するわけです。
元記事の中にもありますが、「もし身内が痴漢被害にあったら?」と聞くと、「その加害者を殺す」とまで言う痴漢加害者もいるそうです。
自分の身内、近しい人に対しては、それくらい感情が動く。その意味ではまともな人ともいえるわけです。
ただ、これが自分と関係ない人、他人になってしまうと急にモノのように見てしまう。この他者に対する想像力の欠如がそもそもの問題なんでないか、と。
痴漢に限らず、いろんなことの、ね。
とかなんとか言ってますが、自分をかえりみた時に、ちょっとその、芽はあるかもしれないなぁ、なんてなことは思ったりします。
だからその、それこそ俺も痴漢物のAVとかをたしなむこともございます。
AVを見てる時に、その、画面の中の女優さんを一人の人間として見てるかというと・・・まぁ、見てませんわな。
あ、AV女優を人間として見てないとかじゃないですよ。あくまでもその、AVの中の世界の、キャラクターとしては、という話です。念のため。
AVの中で痴漢されている女性を見て、
この子にも家族がいるんだろうなぁとか、
恋人とかもいるのかもしれないとか、
朝起きた時点ではこんな目にあうとは思ってなかったろうとか、
痴漢されたことがトラウマになってしまうかも知れないとか、
そんなことを思ってたらAVを楽しめない・・・楽しめないって言い方もアレですが(笑)
ただ、AVの場合は再生して、終了すればそれで完結する世界なワケです。
AVの中で痴漢されて、嫌がっていた女優さんも、今現在は普通に日常生活を送ってる。
そう思えるからこそ、割りきって痴漢物AVが見られるワケで。
世の痴漢物AVをたしなむ男の大部分は、本当は痴漢したくてしたくてしょうがないけど、法律に縛られてできないからAVでガマンしている、というよりは、
あくまでも再生して終了すれば完結するファンタジーとして、そのシチュエーションを楽しんでるんじゃないか、と思うんです。
多分この辺が、男がなぜ恋人がいるのにAVを見るか、風俗に行くか、女性が理解できない原因なんじゃないかと思うんですけど(笑)
だから逆に、現実世界で、一人の人間、一人の女性に痴漢するっつっても、
もちろん捕まったら罰せられるという縛りもあるにしろ、
仮に俺がこの目の前の女性に痴漢したら、この女性はそのことを引きずって明日からも生きていかなきゃならないんだなぁ、なんてことがほんの少しでも頭をよぎったら、
痴漢なんかできないと思うんですよ、いかに痴漢物AVが好きだとしても!
ただ、確かにAVの中のこととしても、そこに映っている女性を人間扱いしていないといえばしていないので、
他人をモノとしてみてしまう、その芽は自分の中にもあるかもなぁ、なんてなことは思うワケです。
もしかして、ものすごくストレスがかかったりしたら自分も痴漢しちゃうのか?とかね。
だからその、そう考えると、元記事の中に性加害者の9割以上が男だ、なんて話もありましたが、
そーゆー割り切りをするのは男の方が多いかもなぁ、とは思います。
女性の方が一般的に共感力が高いと言われてますから、異性に限らず他人をモノのように見るのは女性には少ないのかもな、と思います。イメージですけど。
で。
痴漢加害者の何が問題かって、男尊女卑的な考え方もあるとは思いますけど、
メインは身内は人間として見るけれど、他人になるともう人間とは見ない、モノのように見る、という想像力・共感力の低さと狭さにあるような気がするんですよね。
だから多分、痴漢加害者にとって、AVの中で痴漢されてる女性と、電車内で乗り合わせた女性って、感覚的にほぼ同列なんじゃないかなぁ。
こういっちゃなんですけど、俺が仮に痴漢物AVをたしなんだ翌日に、電車とかで実際の痴漢の現場を見たって興奮なんかしないですからね!?
普通に取り押さえるなり、通報するなりすると思います。
前日に痴漢物AVをたしなんでたとしてもね(笑)
だってそこで痴漢されてるのは人だし。AV世界のキャラクターではなく。
そう考えると、痴漢加害者を縛るものって、法律しかないのか・・・
自分の中のモラルみたいなものが手を止めるってことはないんだな。相手はモノなんだもんな。怖い!
最近は凶悪犯罪が増えたなんて話もありますが、相手をモノのように見る人が増えれば、それは犯罪の質も変わるよな、とも思います。
例えばある人にひどい目に会わされて、それを恨んで相手を殺す、という場合は、それは相手は人です。
ひどい目に会わされたけど殺すなんて、とか、
相手にも家族がいるだろう、とか、
その家族にも恨まれるかも知れない、とか、
いろいろな葛藤があるでしょう。
それでもなお、恨みが勝って相手を殺す。
警察に捕まって裁かれるのはもちろん、相手の家族にも恨まれるし、自分の家族にも迷惑かけるし、自分自身も重い十字架を背負ってその後の人生を生きる・・・
本来、殺人てそれくらい重いもんでしょ。
それは、人を殺すからです。モノを壊すんじゃなくて。
それを、相手のことをモノのように見てるから、通り魔とかは知らない人をいきなり何人も殺したりできるんじゃないかなぁ。
別に重みを感じてるから殺人OKって話じゃないですよ。
殺す相手を人と考えるか、モノと考えるかで、殺人事件の質は変わるわな、という話。
痴漢加害者の問題は、男尊女卑の問題はあるものの、
もっと根本的なことを言えば自分と近しい人以外はモノのように見る想像力、共感力の乏しさにあるのではないか。
そう考えると、最近おかしい人や凶悪犯罪が増えているということの原因も、その辺にあるような気がする。
女性が性犯罪の加害者になりにくいのは一般的に女性のが共感力が高いからでは?
とかなんとか言いながら、自分の中にも例えばキャラクターをモノのように考える部分ってのはあって、
それで言ったらものすごくストレスがかかったりしたら、俺も痴漢になってしまう芽はもしかするとあるのかも知れないな。
と、思った、という話です。
はーぁ、寝よ。
痴漢とはまた別方向の変態です、ゆうは(笑)
結局ふざけずにはいられないんですけど、護身術としては結構ガチのものなので、頭に入れといてもいいかも。基本は大声のがいいと思いますけどね。
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